蚕種製造や銀行発祥の地を散策~八幡浜市保内町その③
旧東洋紡績赤レンガ倉庫を見物して、次に「愛媛蚕種株式会社」(旧日進館)に向かいました。「愛媛蚕種」は、明治17年創業の蚕種(カイコ)を製造販売している会社で、その本社は大通りから細い道を山側に入ったところにありました。
蚕種というだけで珍しいのに、その建物をみた瞬間に思わず感嘆の声を上げてしまいました。玄関口はもとより木造3階建ての風格ある建物は、圧巻でした。明治から今日に至るまで移り変わる歴史を見続けてきただけに、見る者に語りかけてくるような不思議な魅力を感じました。さすがに、国の有形文化財ですね。
続いて次は、「愛媛県の銀行発祥の地」を訪ねます。それは、閉鎖されている伊予銀行川之石出張所の裏手にあり、大きな石碑にきちんと説明が記されてありました。
次はスーパーの駐車場にある「旧川之石庄屋跡」です。白い蔵と共にある巨大な青石の灯籠や、青石を鋭角に積む珍しい石垣に目を奪われました。
旧川之石庄屋跡
青石の灯籠
伊予の青石の石垣
その他にも酒造会社や醤油会社などの建物を見ながら、ぶらぶらと町並み散策を楽しみました。
江戸時代から栄えた海運業、明治から昭和にかけては蚕種、紡績、金融などの近代産業で栄えた保内町。当時の息吹を今に伝える建物や町並みがすっかりお気に入りとなりました。機会があればまた訪れてみたいものですね。
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