アサギマダラの谷

フジバカマに集まるアサギマダラを訪ねて、農家民宿「菜の花ばたけ」へと向かう途中、所々にフジバカマの群生らしき場所がありました。昨年には見られなかった光景なので、民宿を運営する坂根さんにお話を聞いたところ、同じ道筋の人達にも声をかけてフジバカマを植栽してもらい、公開していく中でこの地を「アサギマダラの谷」にしたい、とのことでした。




その考えに賛同している公開中の畑に立ち寄ってみると、陽当たりによって咲き具合もまちまちで、アサギマダラにとっても見学者にとってもちょうどいい塩梅のようです。




旅する蝶・アサギマダラが、ひと休みする場所を提供する活動。そして、準絶滅危惧種のフジバカマを守る活動。そんな活動を通しての地域活性化、これからも頑張っていただきたいですね。

その道筋には、彼岸花やミゾソバなど季節の花も咲いていました。


フジバカマ&アサギマダラ

昨年初めて訪れた、三次市作木町のアサギマダラ舞うフジバカマ畑。9月25日、「そろそろ花も咲いて旅する蝶・アサギマダラがやってきているのでは」と想像を膨らませ、今年も訪ねてみました。



そこは、民宿「菜の花ばたけ」を営む坂根さんの畑で、先ずはご挨拶して畑に入ってみると、秋空のもと薄いピンク色をしたフジバカマの花が咲き乱れ、期待通りアサギマダラが飛び交っていました。



坂根さんによると「フジバカマが咲きそろった前日ぐらいから、アサギマダラがやってきている。まだ長野県あたりにたくさんいるらしく、これから飛来して数も増えてくる」、とのことでした。



フジバカマは“秋の七草”のひとつですが、準絶滅危惧種に指定され最近ではほとんど見かけなくなっています。その花がこんなに咲いているだけでも珍しいことなのに、その蜜を好むアサギマダラがそこに舞っているとは!!なんともロマンあふれる出来事に、感動するばかりでした。


彼岸花と新宮神社

吉賀町の彼岸花畑にいるころから雨が降り続くようになったので、予定していた「大井谷の棚田」訪問をあきらめ、近くにある「新宮神社」へ・・・


道の駅に車を停めて、小高い五龍山にある神社まで歩いてお参りに行くと、車道沿いに咲く彼岸花は今年は少ないようでした。



一方で、車道の下方にある道沿いを歩きながら見上げてみると、生い茂る雑草の中に真っ赤な彼岸花が点々と咲く、自然豊かな花園がありました。



続いて、彼岸花が出迎えてくれる山道を少し歩き、急坂な参道を上ると、そこには歴史ある風情の「新宮神社」が佇んでいました。



南には、赤龍がいました。
神社の守護神である五龍が、黄龍を中心に四方へ配置されているのが、とても印象的でした。そして、帰り道は車道を下ってみました・・


猿猴川河童まつり

毎年9月の第3日曜日に開催されている、「猿猴川河童まつり」。それはどんなお祭りかと、ちょっとのぞいてみました。



猿猴川に架かる「大正橋」の上から会場を見渡してみると、右岸にある「河童猿猴伝説の地」の看板あたりから、下流の「平和橋」までが会場になっていました。



到着してみると、メイン会場にはステージもあり、たくさんの人達がステージ上の二胡演奏に聞き入っていました。プログラムをみると、地元の幼稚園や、小中学校の生徒さんによる歌やダンス、吹奏楽演奏などもありました。
珍しい名前のまつりだけにその内容に期待していたところ、プログラムによると「きゅー太君と踊ろう」と「きゅうりの早食い世界大会」などがありました。実に良いアイデアで、面白そうですね。



また、会場内には屋台コーナーやフリーマーケットゾーンなどもあり、多くの親子連れや、若い人たちが楽しんでいました。


入城行列~基町クレド前から広島城まで

時代行列・入城行列の内、セブンイレブン本通西支店のところで別れた「入城行列」組は、地下街シャレオを通り抜け、基町クレドふれあい広場に到着。そこでは「PRイベント」として、浅野氏の主要メンバーとその役に扮した方々が紹介されました。
続いて、浅野氏広島城入城400年記念事業のひとつで、広島県民文化センターで上演中の「わらび座ミュージカル茶の夢~宗箇さぁと私~」の主演女優「青山恵梨子」さんが登場し、ご挨拶かたがたミュージカルをPR。広島出身とあって、会場から盛んな拍手をうけていました。




その後は、ひろしま美術館横を通って地下通路を歩き、目的地である「広島城」を目指しました。







行列はお堀端を歩き「御門橋」を渡って、「表御門」へ。合図により「表御門」が開かれると、多くの人達が待ち受ける「二の丸跡」に入り、最終目的地の「本丸」へと進んで行きました。







「本丸」に到着すると、浅野長晟に扮した深山広島商工会議所会頭が、締めのご挨拶。全員で力強く勝ちどきをあげ、参加者全員による記念写真を撮ってすべての行事を終了しました。



時代行列・入城行列~柳橋公園から基町クレドまで

9月15日の日曜日、町人や武士に扮した広島県民150人が、広島市中心部を練り歩くイベント「時代行列・入城行列」が行われました。これは「浅野氏広島城入城400年記念事業」の一環として行われたイベントで、この日は、初代「浅野長晟」が前領地の和歌山から入城した旧暦8月8日にあたるのです。
午前10時、一行は京橋川そばの「柳橋公園」に集合。エイエイオーの勝ちどきをあげて、スタート。金座街・本通り商店街や紙屋町地下街シャレオを通り抜け、基町クレドふれあい広場でイベントを開催。その後、ひろしま美術館横から地下通路を練り歩き、最終目的地「広島城」に入城しました。



全員で勝ちどきをあげて、いよいよ行列のスタートです。
当日は午前9時半に柳橋公園に出かけてから、広島城への入城までトータル約2.4キロを2時間半かけて、自由気ままに追いかけてみました。とりあえずは、基町クレドまでの様子を写真でレポートしますので、どうぞお楽しみください。ひょっとして、お知り合いの方が参加しておられるかもしれません・・・






















これで、「基町クレドふれあい広場」に到着です。次は、広場でのイベントから、広島城入場までをお届けします。
樽床ダムと聖湖

発電用に造られた、「樽床ダム」。そして、目の前に広がる、人造湖の「聖湖」。いつみても雄大な風景です。特に、満々と水を蓄えた「聖湖」は、自然豊かな景観をつくりだしていました。湖に映り込む、淡いブルーの空の色や山の姿。また、場所を変えて、高いところから見下ろしてみると、さらに魅力的でした。


この湖のまわりには、聖山、高岳、臥龍山などの山々が聳え、湖畔には「聖湖キャンプ場」も整備されているなど、アウトドアにはもってこいの場所となっています。


そんなところに、樽床民家や芸北民俗博物館を見学するという新たな魅力も加わわれば、さらにパワーアップですね。これからやってくる紅葉の季節、今から待ち遠しくなりました。


奥の山は、臥龍山です。
芸北民俗博物館の見学

樽床民家の見学を終えて、隣接する町立「芸北民俗博物館」にも入館することにしました。同館は、白い蔵を利用した2階建ての小さな建物ですが、中に入ってみると懐かしいような雰囲気と、そのきめ細かな収集と展示内容に目を見張りました。



樽床地区は中国電力の発電用ダム建設によって74戸が湖底に沈むため、県教育委員会が総合学術調査したところ、生活文化の古い形態が残っていることが判明したと言う。



そこで学識経験者や地域の有志の協力を得て、総計479点の民俗資料を収集。それらが昭和34年1月広島県の文化財に、同年5月には『樽床・八幡山村生活用具』の名称で、「国の重要有形民俗文化財」にも指定されました。

二階になります。


館内には、その貴重な民俗資料が展示されており、色々と説明していただきました。




見学した後、湖底に沈んだ74戸の「離郷者望郷の碑」を教えていただき、訪ねてみました。
離郷、望郷、その言葉が心にジンとしみてきました・・・

側面には、74戸の名前も刻み込まれていました。

中秋の名月

9月13日の金曜日は、1年の内で月が一番美しいと言われる「中秋の名月」でした。そんな日の夕方、元会社の同期の仲間たちと飲み会だったので、少し早めに広島市内中心部に出かけました。
それは、中区上幟町にある「縮景園」で観月茶会が開かれると聞いていたので、秋の風情でも写しておこうとの思いでした。



当日は「上田宗箇流和風会」の方々の運営ですが、日中は暑く月もなく人出も少ないようでした。そこで、観月茶会の室礼や緋毛氈、さらにはお茶席の遠景などを撮らせていただきました。




続いて、園内を散策。池に浮かぶ小舟や鯉たち、池の周りで咲く季節の花にも心惹かれるものがありました。



その後は、予定通り飲み会に参加。終了後は友人と共に、夜空に輝く名月を楽しみながらJR広島駅まで歩きました。夜風は涼しく、ほろ酔い気分ながら名月を手持ちでパチリ。ブレてますが、記念にアップしておきます。


樽床民家の見学

北広島町が「西八幡原の国重要有形民俗文化財の『樽床民家』の一般公開を再開した」、と言うことを聞いて訪ねてみることにしました。その民家は樽床ダムの人造湖の聖湖畔の高台にあるとのことでしたが、ダムの堰堤を車で走っていると、ちょうど正面の山中に見つけることができました。


駐車場に車を停め急坂を歩いて上ると、そこには修理・移転された「樽床民家」と、町立「芸北民俗博物館」が佇んでいました。早速、茅葺き屋根の民家に入ってみると、頑丈そうな梁やレトロ感漂う内装に驚くばかりでした。



囲炉裏のある部屋では、薪が焚かれ煙による燻しも行われていました。管理している地元の方に聞いてみると、「中国電力の発電用ダム建設のため、民家74戸が湖底に沈むことになったが、その内の一軒をこの地に移転している」と、説明していただいた。また、「江戸時代の建築とされるこの建物は、豪雪地帯だけに梁も頑丈に造られ、住居とつながる牛馬小屋がL字型に突出した『中門造り』が特徴だ」とも。



眼下に聖湖があり、奥の山が臥龍山です。
囲炉裏、ほんのりとした灯り、縁側からの聖湖や臥龍山の眺め、そして、牛馬小屋・・・。冬の厳しい芸北の古の暮らしに、しばし思いを馳せてみました。


牛馬小屋
赤いそばの花

安芸太田町の井仁の棚田から、北広島町の赤い花の咲くそば畑に向かいました。このそば畑は、近くに古民家があり、スキー場も遠望できるなどロケーションも良いことから、写真愛好家にとって人気のあるポイントになっています。



到着して全体をみると、少し驚きました。最近の天候不順の影響なのでしょうか、花数が少なくなんとなく元気がないようです。このそばは、高嶺ルビーという品種で、濃い赤色をしているのが特徴で、例年だと畑を真っ赤に染め上げるのですが・・・


また、畑の中に白いそばの花があちこちに咲いていて、中には中間色のピンク色の花もありました。ワ~!!と思わず声をあげたくなるような、真っ赤なそば畑がまた見たいものです。


棚田の花など

棚田百選に選ばれている、井仁の棚田。そこには、季節の花もいろいろ咲きそろいます。9月の上旬と言えば、秋の七草の「クズ」の花でしょうか。クリの木に纏わりつきながら、独特の色合いの花を咲かせていました。



その大きな「クリ」の木には、青々とした棘をもつ実も鈴なりでした。また、山沿いの畑には「茶」の木もあり、可愛い白い花が印象的でした。何よりも驚いたのは、無人の野菜販売所そばの「百日紅」です。今なお、彩り豊かに咲き誇っていました。



棚田の日当たりの良いところを歩いてよく目につくのは、幾何学模様の大きな「シシウド」や小さめの「ウド」の白い花でした。お馴染みの「コスモス」や「ヒガンバナ」、そして「ツルボ」や「ニラ」も所々に・・・



そして、どちらかと言えば日陰の湿った場所には、赤い「ツリフネソウ」や「フシグロセンノウ」などもひっそりと咲いていました。


井仁の棚田

自宅のリフォームも一段落し外出できるようになった、9月8日。黄金色に輝く稲穂に期待しながら、安芸大田町の「井仁の棚田」を訪ねました。
先ずは展望台から、棚田全体を眺めてみます。すでに稲刈りを済ませ天日干しをしている稲田はあるものの、全体的にみれば稲穂は黄金色に輝き、“実りの秋”を実感することができました。



続いて、高いところにあるPに駐車。いつものように棚田を俯瞰できる眺めのいい道から、“フォト歩き”です。そのあとは棚田を下り、再び棚田の真ん中あたりを登り返してみました。




毎年のように訪れていますが、稲穂の輝く棚田の風景は実に素晴らしい。日本の原風景とも言える光景に、今年もまた感動です。農林水産省の棚田百選に選ばれ、アメリカのCNNの特集「日本の最も美しい場所31選」に選ばれるだけのことはありますね。



来る9月15日には、安芸大田町を駆けめぐる「しわいマラソン」がおこなわれ、この棚田もコースに入っているので、願わくば全国から集まる選りすぐりの選手達に、この美しい棚田を記憶に留めて帰っていただきたいものです・・・



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