春の花咲く風景

桜めぐりをしていて、ハッとするような春の花咲く風景に何度か出会いました。中には、色とりどりの花が咲き乱れて、まるで桃源郷のような所もありましたので、今更ではありますが2か所ご紹介させていただきます。


ひとつは、4月4日に三原市の山中で出会った風景です。谷あいにある一軒家と今が盛りと咲くハクモクレンや菜の花などの咲く風景。絵に描いたような、こんなにも素晴らしい景色があるのだろうか、と驚きでした。


個人所有の畑のようなので、近くを歩いておられた地元の方にお話してみると、「この時期、写真を撮りに来られる人が多いですよ。どうぞ」とのこと。おかげで、ありがたく写真を撮らせていただきました。中でも、遠くに瀬戸内海も望める風景には、感動しました。

続いてふたつ目は、4月26日のこと、北広島町の大規模林道沿いを車で走っていた時に出会った風景です。田植えを目前に控え、田んぼ一面に張られた水。そしてその向こうに咲く、春の花たち。


黄色、ピンク色、赤色、どの花を見ても春の喜びに満ち溢れていました。まるで音符のようで、歌を唄っているようにも思えました・・・



桜の風景ではありませんが、最後に桜めぐりで出会った春の花咲く風景を紹介したことで、1か月余り続けた「2015桜めぐり」に、ようやく終止符が打てそうです。ご支援・ご愛顧、大変ありがとうございました。

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桜のある風景

TVニュースによると、桜前線はようやく北海道の釧路まで行ったという。それでも例年より、1週間ぐらい早いらしい。広島においても、桜の開花宣言がなされてから桜前線はあっという間に過ぎ去った感がありました。
今年は、これまでに訪れたことのない桜へも出かけて行こうと予定も立て出かけて行きましたが、そのスピードについて行けず、見送ったり開花に間に合わなかったりが続きました。
そうした中にも、立ち寄って写真を撮ったもののそのままにしていた箇所もあり、桜たちに申し訳ない気もするので、今更ですが2か所だけ取り上げてみたいと思います。


それは、4月7日に北広島町の溝口から安芸太田町加計に通じる県道308号線(溝口加計線)を走っていて、その道沿いで出会った桜のある風景です。


廃校となった校舎と校庭にある桜とのコラボが最高でした。その周囲には、ツクシが顔をのぞかせスミレの花も咲いていて、懐かしい雰囲気に浸ることができました。

もう1カ所は、4月9日に廿日市市の大虫のしだれ桜をみての帰り道に、所山集落で出会った桜のある風景です。古風な神社と川岸の桜並木がとても印象的でした。



そこには、ふるさと民族資料館やすべり台やブランコのある遊園地もありました。


いずれも、人知れず美しい花を咲かせているところに、秘めたる魅力を感じました・・・


長沢のしだれ桜を訪ねて

4月26日、北広島町の桜めぐりで4番目には、長沢のしだれ桜を訪ねました。例年だと、花見客で駐車場も混雑するところですがガラガラで、訪れている人も少ないようです。桜の状態をみれば、すぐ理解できました。まだ花が残っているところもありますが、葉桜になっているところが多いように見受けられました。

それでも、丸く小高くなっているところで山々や田畑に囲まれながらも、飄々と立ちつくす姿には風格が感じられます。

この桜の魅力は、決して大きな桜ではありませんが、見る角度によって樹形がいろいろと変化するところにあります。古武士のような風貌と、どこからみても申し分ないその姿に、多くの人が心惹かれ虜になるようです。


案内によれば、「長沢のしだれ桜は、その昔、墳墓の標木として植えられたとされ、その樹齢は約4百年とされる。また、胸高周囲3メートル、樹高11メートルで、来た広島町の天然記念物に指定されている」とのこと。


近くの畑では農作業が始まっていました。
ただ、最近この桜がどうも元気がなく花数が少ないのではないか、と心配しています。がんばれ!長沢のしだれ桜。元気に復活することを願いたいですね。

地久院跡のしだれ桜を訪ねて

4月26日、北広島町の桜めぐりで3番目には、地久院跡のしだれ桜を訪ねました。
見ごろを過ぎて散り始めてはいましたが、全体的には花もたくさんついていて、観賞に耐えうる良い状態を保っていました。


今年の3月4日、雪の積もった厳しい寒さの中に凛として立つ姿をみてから、約50日後。あの樹が2か月足らずで、こんなにも美しい姿形とともに花を咲かせているとは驚きです。

2015.3.4撮影

推定樹齢430年という老木というだけあって、幹は太くごつごつしていて、北広島町の風雪に耐えてきたことを物語っています。

一方で、祠に覆いかぶさるように枝垂れて咲く花は小ぶりですが、とても可愛いい。そのギャップにも魅力を感じます。


地久院という古刹の栄枯盛衰を見守り続けた、しだれ桜。その美しい姿を、これからも保ち続けてほしいものですね。


空城さくら亭のソメイヨシノを訪ねて

4月26日、北広島町の桜めぐりで、空城さくら亭のソメイヨシノを訪ねました。橋山のしだれ桜と同じように、こちらのソメイヨシノも残念ながらほぼ散っていました。

ソメイヨシノはすでに葉桜。

それでも、しだれ桜のわずかに残る花びらと葉桜になりかけの枝が、古風な建物と織りなす光景には見るべきものがありました。


さくら亭の前にある池には桜の花びらが舞い落ち、水の流れと共に刻々と動き、渦のような面白い模様も描き出されていました。


また、その池の中にいる錦鯉と花びらとの相性も良く、ままならぬ錦鯉の動きにつられシャッターを何度も切りました。


周囲を見回せば、モクレンが咲いていたり、裏山は春の芽吹きが始まっているなど、桜は全盛でなくても決して飽きることはありませんでした。


最後には、豊かな自然に囲まれ、さくら亭のコーヒーを飲みながらひと休み。今年から、新たな楽しみがひとつ増えましたね・・・