与一野の枝垂れ桜は、今・・・

8月22日、安芸太田町を訪れた機会に、与一野の枝垂れ桜のことが気になり、立ち寄ってみました。
今年の春のことです。これまでになく足早にやってきた、桜前線。与一野の枝垂れ桜も、すでに満開らしいと聞いて訪れた、4月4日。まわりの遅い春に一線を画すように、見事な花を咲かせていました。一方で、まわりはそのスピードについていけず、手前の田んぼには水も張られておらず、あぜ道の菜の花は弱々しくみえました。
異常とも思える早い開花や、このところの猛暑と少雨。そんな中で、「この桜は今、どんな夏を過ごしているのだろうか?」、と気になったのです。

訪れてみると、そんな心配は全く無用でした。黄色く色づき始めた稲穂を前に、青々とした葉を全身に茂らせ、暑い夏をまるで楽しんでいるかのようでした。また、春から季節は移り、初秋の花や地区の物産である祇園坊柿も色づき始めていました。
自然は、実にたくましいものですね。



春の姿を思い浮かべながら、しばし見とれていると、天候が急変。にわか雨に見舞われ、カメラが濡れそうになり、あわてて退散となりました。それでも、与一野の枝垂れ桜は、日照り続きの中の“恵みの雨だ”といわんばかりに、いっそう元気になっているようにも思えました。
天候不順の中でも元気に成長を続ける、与一野の枝垂れ桜。来年の春が、また楽しみになってきました。

にわか雨が降り始めました
スポンサーサイト
“桜めぐり”の締めくくり
目には青葉 山ほととぎす 初鰹・・・ いよいよ今日から、風薫る5月。
1年でもっとも爽やかな季節がやってきました。でもどういうわけか、今朝の気温は4月上旬並みだそうで、クールビズのサラリーマンも肌寒そうでした。

25.3.30 宮島江の浦ヤマザクラ 宮島で最初に咲くといわれています

すでに散り始めていました
さて、先月は“桜めぐり”に車を走らせましたが、桜前線のスピードにはついていけず、訪れることのできなかった桜の名所や、ブログに取り上げる間もなかった桜も数多くありました。
そこで、“桜めぐり”を締めくくる意味を込めて、印象に残っている桜をいくつか、写真で取り上げておきます。

25.4.1 広島市中区 世界平和記念聖堂

25.4.2 竹原市 宿根の大桜の近くにあります

25.4.3 広島市中区 京橋川河岸

25.4.4 広島市佐伯区 湯来温泉

25.4.5 府中町 榎川土手
何はともあれ、来年は、桜前線のゆるやかな北上を期待したいものです。そして、今年訪れていない、三次市や三原市・・・の桜の名所を、優先的に訪ねてみたいものですね。

25.4.7 安芸高田市向原町

1か月にわたって取り組んだ、桜をテーマの“フォト歩き”。開花情報の提供やご声援をいただき、大変ありがとうございました。心から御礼申しあげます。

25.4.18 北広島町

25.4.18 北広島町 個人宅の桜です
1年でもっとも爽やかな季節がやってきました。でもどういうわけか、今朝の気温は4月上旬並みだそうで、クールビズのサラリーマンも肌寒そうでした。

25.3.30 宮島江の浦ヤマザクラ 宮島で最初に咲くといわれています

すでに散り始めていました
さて、先月は“桜めぐり”に車を走らせましたが、桜前線のスピードにはついていけず、訪れることのできなかった桜の名所や、ブログに取り上げる間もなかった桜も数多くありました。
そこで、“桜めぐり”を締めくくる意味を込めて、印象に残っている桜をいくつか、写真で取り上げておきます。

25.4.1 広島市中区 世界平和記念聖堂

25.4.2 竹原市 宿根の大桜の近くにあります

25.4.3 広島市中区 京橋川河岸

25.4.4 広島市佐伯区 湯来温泉

25.4.5 府中町 榎川土手
何はともあれ、来年は、桜前線のゆるやかな北上を期待したいものです。そして、今年訪れていない、三次市や三原市・・・の桜の名所を、優先的に訪ねてみたいものですね。

25.4.7 安芸高田市向原町

1か月にわたって取り組んだ、桜をテーマの“フォト歩き”。開花情報の提供やご声援をいただき、大変ありがとうございました。心から御礼申しあげます。

25.4.18 北広島町

25.4.18 北広島町 個人宅の桜です
“原田邸の枝垂れ桜”を訪ねて

平成25年の春を締めくくる、最後の“桜めぐり”は、4月28日に訪れた、 “原田邸の枝垂れ桜”となりました。個人所有の枝垂れ桜ですが、北広島町の八幡地区を代表する桜として、今では桜の名所のひとつに仲間入りしています。

その場所は、島根県境に近い北広島町の木束原の県道115号線ぞいにあり、寒さの厳しいところです。“原田邸の枝垂れ桜”は例年、春が遅い芸北の他地区の桜と比べてもなお、一週間ぐらい遅れて見ごろをむかえるといわれています。そのため、これまでにも何度か訪れていますが、咲き誇る桜にはなかなか出会えていませんでした。

それが、今年は足早に進む桜前線のおかげで、ほぼ満開の桜に出会うことができました。
午後に訪れたので、高い所を通っている道路から撮影するときは順光で、反対側の低い位置の畑から撮影するときは逆光となりました。


写真によって花のつき方や色あいが違ってみえますが、同じ桜です。光線ひとつで、七変化しているのです。それだけ、ゆたかな表現力をもった枝垂れ桜なのかもしれませんね。
また、邸宅の裏側にまわってみると、ソメイヨシノが散り始めていて、県北の過ぎゆく春を感じさせてくれました。


3月22日の桜の開花宣言の日に、広島平和記念公園のソメイヨシノからスタートした、“桜めぐり”。今回の“原田邸の枝垂れ桜”を訪ねて 、いよいよフィナーレです。
このあと、1か月あまりの“桜めぐり”の中で、ブログで紹介できなかったものの、印象に残っている桜をまとめて取り上げてみたいと思っています。もう少しだけ、お付き合いいただければ幸いです・・・
“千鳥別尺のヤマザクラ”を訪ねて

“千鳥別尺のヤマザクラ”が見ごろをむかえている、とのニュースが、テレビで流れました。願ってもない青空に恵まれた、4月25日。今春2回目となる、庄原市東城町行きを決めました。


訪れた人が最初に桜をみる、駐車場そばの定番ポイント。そこから眺めてみると、情報通りまさに満開の様相です。あたりには地元テレビ局はじめ、花見客や写真愛好家・絵画グループが大勢やってきています。


“千鳥別尺のヤマザクラ”は、庄原市東城町千鳥字別尺にあり、集落や田畑を見下ろす小高い場所に、悠然とたたずんでいます。
淡いピンク色の花をまとった巨木は、太陽の陽射しに輝き、みるものを圧倒します。
水を張った田にその雄姿を映し、実像とシンメトリーになったその光景は、まさに“絵のような風景”です。


“千鳥別尺のヤマザクラ”は、まわりを一周しながら、角度を変えてじっくり楽しむことができます。その立ち姿には風格があり、人気も高く、どこからみても誰がみても、広島県を代表する、一本桜の名木といえます。


案内によれば、この桜は推定樹齢4百年。目通り幹囲4.6メートル、樹高が27メートルだという。ヤマザクラとしては、県内第1位の巨樹で、平成6年2月には、広島県天然記念物に指定されています。老大木であるにもかかわらず、主幹が空洞化していないで健全なのは珍しい、とのこと。それも、地元の方々がご神木として、大切に守り続けてきたからなのでしょうね。

“地久院跡の枝垂れ桜”を訪ねて

4月18日に5か所を訪ねた、北広島町の桜めぐり。最後を締めくくるのは、“地久院跡の枝垂れ桜”です。
その桜は、国道186号線と県道307号線との交差点近くの、宮地というところにあります。そのため交通の便も良く、道行く人も車を停めて、気軽に見物できるようになっています。


当日は昼過ぎまでは好天気に恵まれていましたが、午後3時頃になると太陽も雲に隠れ、どんよりとしてきました。にもかかわらず、“地久院跡の枝垂れ桜”は、今年もまた健在ぶりを発揮していました。



推定樹齢430年という老木でありながら、祠に覆いかぶさるように、淡いピンク色の花を咲かせています。特に、地面すれすれに枝垂れる花すだれは、とてもいきいきと美しい姿をみせています。そして、太くぼこぼこした幹は、北広島町の厳しい風雪に耐えてきた、あかしともいえます。


案内によると、1652年に再建されて曹洞宗を広めた地久院は、明治に入って廃寺となったという。しかしながら、跡に残された枝垂れ桜は、今なお、こんなにも美しく咲き続けているのです。
古刹の栄枯盛衰を見守り続けた、“地久院跡の枝垂れ桜”。これからも、ふるさとの町の歴史を年輪に刻みこみながら、元気に咲き続けてほしいものですね。

