吹屋の町並みへ

うかん常山公園を離れて、同じく高梁市にある「吹屋の町並み」へと向かうことにしました。初めてのルートだけにナビをセットし、指示通りに走り続けてようやく「吹屋」に到着。標高550mの山間部に、忽然と姿を現す「吹屋の町並み」の存在には驚くばかりでした。




江戸時代から明治にかけて銅山の町として栄えた「吹屋」は、ベンガラ(弁柄:赤色顔料)の国内随一の産地として名を馳せた所でしたが、昭和40年代にはそれらの産業の幕が引かれていました。その後、住民たちはベンガラの町並みに歴史的・文化的な価値があることに気づき、昭和52年には「重要伝統的建造物群保存地区」に指定を受け、貴重な文化遺産として保存しながら今日に至っているとのことでした。



駐車場に車を停め歩き始めれば、昭和の時代にタイムスリップしたような、まさにレトロタウン。「吹屋郵便局」、「旧片山家住宅」、「郷土館」など、ひと通り散策してみました・・・


その途中では、ベンガラの生産地だけあってか赤い花が咲いていることに気づいて、これから咲き始めるヒガンバナの花を探してみると、数輪の花を見つけることが出来ました。



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石の風ぐるま

倉敷市の美観地区を堪能して、翌朝は岡山自動車道を北上。「有漢IC」から降りて、高梁市有漢町にある「うかん常山公園」を目指しました。同公園内にある「石の風ぐるま」は、高知県在住の彫刻家「門脇おさむ」氏の制作による“石と風を結びつけたユニークな彫刻作品”で、過疎と高齢化が進む中で地域住民が将来の夢が描けるものとして具現化したのだそうです。




その「風ぐるま」は7基あって、それぞれの高さは約5.5m、羽根は全部で18個、最大のものは直径2.42m、重さ約2tあると言う。その羽根は「ススキの穂が揺れる程度の風で回る」とのことでしたが、残念ながら少し回ったところを一瞬見ただけで、写真に撮ることはできませんでした。




それでも、広い台地の上に広がる、これまでに見たこともない光景に感動でした。次に訪れるときには、風のある日にしたいものですね。そして、その向かい側に立っていた高梁市指定遺跡「常山城跡」にも立ち寄ってみました・・・



倉敷美観地区を散策

倉敷川のハクチョウやコイを観察しながら、倉敷美観地区をグルッと散策。倉敷川沿いに立つ大原美術館をはじめ白壁の町並みなど、レトロモダンと言うのでしょうか、あちらこちらに魅力的な光景が広がっていました。




暑い平日の午後とあって観光客は少な目のようですが、途切れるようなことはありません。中央を流れる倉敷川には観光川舟が浮かび、乗船している観光客の皆さんも楽しそう。中には和服姿の女性客もおられました。



古い町並みを上手に活かしながら、素敵な観光地へと生まれ変わった倉敷美観地区。訪ねるたびに新たな発見があるなど、いつも新鮮味が感じられます。



そんなことを思いながらのんびりしていると、余裕時間も少なくなり、この度の会合場所となっている「倉敷アイビースクエア」へと急ぎました・・・

